なぜ、「白雪姫」は毒リンゴを食べたのか
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新潮社 価格 1365 / ユーズド 297 |
カスタマーレビュー
嫉妬の呪縛。
この本、ちょっとコワイです。
精神状態が安定している時に
読んだ方がいいかもしれません。
幸せ恐怖症、DDS(家庭内ストックホルムシンドローム)
について描かれているんですけどね、
それって、
自ら無意識に幸せを破壊する行動に出てしまう
というモノ。
しかもそれが、
母親の嫉妬に起因するというのですよ。
さらに著者は躊躇なく
問題の核心(著者曰くの)に
ずばっと
メスを入れていて、
その切り口は破壊力を持っていると
さるきちには感じられました。。
さて、問題です。
すべての親が子どもの幸せを願っている
YES or NO?
残念ながら、答えはNOと著者はいいます。
子どもの幸せに嫉妬する親もいるというんです。
例えば、自分で選んで買った服に対して
「なにその趣味悪い服」
なーんて母親に嫌味を言われた
経験はありませんか?
その一言で、
それまでステキに見えていた服が
一瞬にして
買わなきゃよかった
なーんて後悔の種になっちゃうのよね。
ちなみにこのセリフはさるきち家の実話なんですが。
本書でもそうしたちょっとした嫌がらせから
あからさまなイジメまで、
母親のココロに存在する嫉妬が
実例をもとに挙げられています。
そして、
嫉妬を受けて育った子どもは、
幸せになることがコワイので
無意識に幸せを避けようとする行動に出てしまうといいます。
幸せな自分は母親に愛してもらえない、
という歪んだ考えが身についてしまうのですね。
著者は白雪姫の童話を用いて
幸せ恐怖症を解説しています。
白雪姫を殺そうとする継母、
原作では実母であるという事実は
よく知られていることですね。
鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだあれ?
著者はね、女王が問題視したのは
単なる美しさではないと言っています。
自分より幸せそうな白雪姫が憎かったのです。
自分より愛されている白雪姫が憎かったのです。
女王は王に愛されていなかったからだ
と著者は指摘します。
夫に愛情を受けている母親は
子どもに嫉妬したりなんかしないというのですね。
そういや、さるきちの両親は仲悪かったからなあ。。
さて、森に逃げ込んだ白雪姫、
老婆に扮した母親に3度にわたって殺されかけます。
なんて純粋無垢でおマヌケな白雪姫。
いえいえ、そうではありません。
著者はね、白雪姫の行動こそ
幸せ恐怖症の幸せ破壊モードである
というのです。
幸せ破壊は無意識に行われます。
例えば、
どんなにどんなに頑張っても
努力が報われないという女性。
著者曰く、
それって、猫に英語を教えるようなモノ。
猫に英語を教えるなんて、
どんなに頑張ったって不可能ですよね。
ナカタさんを除いては(村上春樹ネタ)。
叶うはずのない目標を掲げてしまう。
それが無意識に働く幸せ破壊なんですね。
他にも、
「私なんかどうせ誰からも愛されない」というイジケ虫が出たり、
「自分は生きてる価値がない」と思いこんだり、
異常にあがり症になったり、
怒りが蓄積されて自傷行為をしてしまったり…
という弊害が起こるとしています。
森に逃げ込み小人たちと
幸せな生活を営み始めた白雪姫。
でも一方でその幸せが怖かったのね。
だから自ら母の罠にはまっていったのです。
では、どうしたら幸せになれるのか?
その答えも白雪姫の物語に表れています。
7人の小人、これは真の幸せが何たるかを
学ぶための精神修行の象徴である、と著者。
そして王子様は大きな愛情、
物語の最後で女王が焼けた鉄の靴を履かされ
死んでいくのは実母との別離を意味するといいます。
つまり、
多くの出会い、経験を経て
自分を幸せに導くモノが何であるか見極める能力を身につけて、
母の嫉妬をも上回る大きな愛情を持った異性に愛されること、
ということでしょうか。
子どもってさ、
やっぱり母親を憎めないですよね。
憎んでいるヒトもいるかもしれないけれど、
それは愛情をもらえないが故の憎しみである気がします。
愛情に裏付けされた憎しみというか。
でもね、自分が幸せになるために、
そんな母親に見切りをつける必要もあるということなのよね。
家出するとか縁を切るとか実質的な別離じゃなくて、
精神的に、という意味です。
さるきちは小さい頃から母の嫉妬を感じてきました。
その度に母を憎み、でも憎みきれず、
さらに一時でも母親に憎しみを抱いてしまった罪悪感で
自分を責めていたように思います。
それが摂食障害を発病する要因の
一つになっているのかもしれませんが。。
あ、でもさるきちが主張したいのはですね、
誰だって嫉妬することがあるってコトなんです。
母親も完璧ではない、一人のヒトなんだもの。
そして嫉妬はヒトの自然な感情なんだもの。
だからこそ、
自分自身、そして母親をも
その嫉妬の呪縛から解放したいと思うのでした。
不幸なときにはやさしい母親
「他の人は、自分が成功した話や、うれしかった話を聞きたがらないものだ。
だから、自分を卑下して話したり、失敗した話をしよう。」
と思いこみ、実際そうしていました。
自分の両親がそうだったので、世の中の人はそういうものだと思っていたのです。
でも、本当はちがったんですね。
この本は、夫婦仲の悪い両親に育てられた子どもが、どんな考え方を身につけていくかを、具体的な例(生徒さんの手記など)をあげ解説してくれます。
そして、その結果
「自分は居なくなったほうが良い」
「なんにもやる気がおきない」
「なにをやっても面白くない退屈だ」
といった人生観になってしまうと書かれています。
そんな
「幸せ恐怖症」
を解決する具体的な方法が書かれてある親切な本です。
気になった方にはぜひおすすめです。
そうね、そうだったのね、という感じ
この本を読めば、親の影響なんだなとわかります。嫉妬されていたということはないと思うのですが、理不尽な厳しさはあったようです。その証拠と言うべきか、妻はこの本を読みたがりません。もちろん、自分にも当てはまるところが幾つもあるので少し不安になっていたら、『自分にも当てはまる、と思える人は心配ありません』と書かれていたのでホッとしました。
ところどころ、「そこまで決めつけんでもなあ」という記述があるので星4つです。
結婚前の女性、特に30になっても結婚していない方に読んで貰いたい。
結婚する気が全く起こらないのは、両親が仲が悪いからだということは自覚していましたが、まさか人生全般の選択までも誤ってしまうとは!!
恋愛もこの人は!と思っても、毎回挫折。そのうち自分が選ぶ男性に自信が持てなくなり、恋人いない歴6年になりました。
一生懸命「頑張らなくていい」とか中村天風さんや、マーフィーの法則、その他幸せになろうよ!プラス思考だ!という本は出るたびに読んでいました。
海外旅行、お稽古事、自己啓発、サークル活動、ありとあらゆる事をためしました。でも望んでいた精神的な幸せはやってこない。しかも年を重ねるごとに無気力になっていく。そんな私自身に絶望していました。
しかし、人生の選択の誤りは職業選択も含めて親からの「嫉妬」が深く関係しているとは、そこまで思いよりませんでした。
これは女性だけでなく、男性にも当てはまります。
親を非難するのは道徳的に悪い事、ですが、自分の命を絶とうと一度でも考えた事がある人には読んでもらいたいです。もちろん、「なんか大満足できない」とか思っている人にも推すすめです。
著書のその他の本も読むことを強くお勧めします。この本は主に母親と娘の関係ですが「娘の結婚運は父親で決まる」は父親と娘です。どちらか一方だけで、家庭の不自然さが成り立っている事はまずありえないので、両方読まれることをお勧めします。
ショックを受けるとは思いますが、一生不幸せでいたくないなら、読んでください。
「幸せ恐怖症」かどうかチェック
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